057 人を裁いてはいけない、そして求めなさい(山上の説教Ⅶ)
(マタイによる福音書7:1~12)

※山上の説教は、イエス・キリストによるモーセの律法の解釈である(イエスはファリサイ派の教える口伝律法[ミシュナ]を否定された)。

人を裁くな(マタイによる福音書7:1~6、ルカによる福音書6:37~38、41~42)

人を裁くな(→神の支配の下で霊の中で生きている神の民は、常に自分自身を裁くのであって、他人を裁くのではない)。あなたがたも裁かれないようにするためである。あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。あなたは、兄弟の目にあるおが屑(→ちり:回復訳)は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太(→梁:回復訳、新改訳)に気づかないのか。兄弟に向かって、『あなたの目からおが屑を取らせてください』と、どうして言えようか。自分の目に丸太があるではないか。偽善者よ、まず自分の目から丸太を取り除け。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からおが屑を取り除くことができる。神聖なものを犬(→霊的なことに関心を示さない人たち)に与えてはならず、また、真珠を豚(→霊的なことに関心を示さない人たち)に投げてはならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう(→当時のユダヤ世界では、凶暴で野犬化した犬は、人を傷つけ、その血をなめ、肉を食べ、また豚は忌み嫌われる動物であった)。」