032 ガリラヤで伝道を始める(マタイ4:13~16、マルコ1:21~28、ルカ4:31~37)

▶マタイによる福音書4:13~16<ガリラヤで伝道を始める>
13そして、ナザレを離れ(→家族や共同体との別離)、ゼブルンとナフタリの地方にある(伝道の拠点とするため)湖畔の町カファルナウム(=ナホムの村、慰めの村)に来て住まわれた
→ゼブルンはナザレを、ナフタリはカファルナウムをイメージできる。旧約時代、初期のイスラエル部族がパレスチナ北部に定住した。しかし、新約時代には、多くの異邦人(非ユダヤ人)が住んだ。
→カファルナウムCapernaumは、ガリラヤ湖の北岸にある重要な漁業の町で、エジプトとシリアを結ぶ主要な貿易ルート上にあった。当時、ここは強制的に税金集めをするローマ兵の拠点であった。イエスはナザレからカファルナウムに移った(ヨハネ2:12)。ガリラヤ湖は山々に囲まれ、北からヨルダン川が注ぎ込み、ゲネサレト湖(ルカ5:1のみ登場)、ティベリアス湖(ヨハネ6:1、21:1)としても知られる。