ネガティブ・ケイパビリティ Negative capability

イギリスのロマン主義の詩人ジョン・キーツが「不確実なものや未解決のものを受容する能力」として表した言葉です。

何か問題が起こると、人はそのことのみに囚われて、性急に解答を求めがちです。しかし、直面する問題の中には、どんなに解決を願ってもどうにもならないことや、正解のないものもあります。
そんな状況に陥った時、必要とされるのが、「ネガティブ・ケイパビリティ」という能力で、次のような特徴を持っています。

・答えの出ない、対処しようのない事態に耐える力
・先行きが不透明な事態や状況を甘受する力
・性急に答えを出したり、理由を求めたりしないで、不確実さ、不思議さ、疑いの中にれる力
・論理で説明が出来ないものを無視せず受けとめる力

究極のネガティブ・ケイパビリティは神様に委ねることです。
どんなに頑張っても自分の力の及ばないことがあることを認め、ありのままに受け入れ、神様に委ねるなら、しなやかな強さを持つことが出来るのです。

詩編10:14
あなたは必ず御覧になって/御手に労苦と悩みをゆだねる人を/顧みてくださいます。不運な人はあなたにすべてをおまかせします。あなたはみなしごをお助けになります。

参考「しあわせレシピ」渡邊義・奈都子著〈いのちのことば社〉