正常性バイアス

正常性バイアス 

人間には何かが起こるたびにいちいち敏感になっていると精神的に疲れてしまうので、そのようなストレスを回避するために「自分は大丈夫」と思い込む、“脳”の働き、“心”の平安を守る作用が備わっています。これは、日々の生活の中で生じる予期せぬ変化や新しい事象に、心が敏感に反応し疲弊しないために備わった働きです。

これを「正常性バイアス(normalcy bias)」といい、心理学用語です。今では、医療用語としても使われています。バイアスとは、「偏り、偏見、傾向」という意味です。

人間は、一刻も早くその場を立ち去らなければならない非常事態(早めの避難をしなければならない状態)であるにもかかわらず、この“脳”の防御作用(=正常性バイアス)によって、その認識が妨げられ、結果として、生命の危険にさらされる状況を招く状態になってしまう場合があります。

よくこのような言葉を聞きます。「今まで、経験したことがない。」「混乱もあり、すぐに避難できなかった。」「あれほど巨大な津波が来るとは想像できなかった」。

これらはすべてこの「正常性バイアス」の働きによって起こったことと思われます。危険な状態に接していても、「自分は大丈夫だろう」(=正常性バイアスの働き)という思いです。

★「特別警報」「警報」「注意報」は気象庁が地域ごとの基準値に基づいて発令する。

特別警報】 予想される現象が特に異常であるため重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に、その旨を示して行う警報。
→気象、地面現象、高潮、波浪の特別警報がある。気象特別警報には暴風、暴風雪、大雨、大雪の特別警報がある。

警  報】 重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報。

→気象、地面現象、高潮、波浪、浸水、洪水の警報がある。気象警報には暴風、暴風雪、大雨、大雪の警報がある。

注 意 報】 災害が起るおそれがある場合にその旨を注意して行う予報。
→気象、地面現象、高潮、波浪、浸水、洪水の注意報がある。気象注意報には風雪、強風、大雨、大雪、雷、乾燥、濃霧、霜、なだれ、低温、着雪、着氷、融雪の注意報がある。

参考:気象庁 気象警報・注意報

★「避難準備」「避難勧告」「避難指示」は自治体(災害対策基本法に基づき、市町村長が判断)ごとに発令する(→避難勧告と避難指示の意味を誤解されている方が多くいますので、注意しましょう)

避難準備・高齢者等避難開始】 避難に時間を要する人(ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は避難を開始する。その他の人は、避難の準備を整えます。

避難勧告】 速やかに避難場所へ避難をする。外出するとかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所(垂直避難等)に避難をする。

避難指示(緊急)】 避難していない人は、緊急に避難場所へ避難をする。外出するとかえって命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所に避難をする。


出典(上図):気象庁

これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。 ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。 (創世記19章25~26節)
㊟ここに記しました聖句と写真(伊勢湾台風)とは関係ありません。