バビロン(バビロニア)暦ユダヤ暦の年数の数え方

バビロン(バビロニア)暦とユダヤ暦では年数の数え方が異なる。
▶バビロン方式では王が即位した翌年から王の治世の第一年として数える。
▶ユダヤ方式では王が即位した年が王の治世の第一年として数える。
→バビロン方式+1年

<参 考>
▶バビロン(バビロニア)暦(Babylonian calendar)
バビロニアなどの地域で使用されたメソポタミア地方で発達したメソポタミア文明の太陰太陽暦(月の運行と太陽の運行を基本にした暦法で旧暦ともいう。太陽暦に比べて、一ヶ月が短く、一年が13ヶ月になることもある。)である。
1日は日没時に始まり、新月後初めて月が姿を現す日から新たな月が始まる。
年の始まりを春分の頃の新月の直後を元日とする
バビロニア暦の月名はバビロン捕囚の時からユダヤ暦に採用された

▶ユダヤ暦(Hebrew calendar):西暦+3760年
古代ユダヤで行われた太陰太陽暦の一種。月は新月の日に、年は秋分または春分の頃に始まる。BC3761年10月7日を創世紀元とする。

▶宗教暦と政治暦
古代ユダヤには、春から1年が始まる宗教暦(または「教暦」「新暦」ともいう)と、秋から1年が始まる政治暦(または「政暦」「旧暦」ともいう)との2種類があった。
→ユダ族(南王国)では政治暦を使っていたため、現代のユダヤ暦も秋から1年が始まる政治暦に準拠している。
→宗教暦の年始めの月はニサン(アビブ)の月で、太陽暦(グレゴリオ暦)では3月から4月の時期にあたる。
→政治暦では秋から新年が始まるのでこの月は7番目(閏年では8番目)のティシュリ(エタニム)の月で太陽暦(グレゴリオ暦)では9月から10月の時期にあたる。

※バビロン(バビロニア)暦とユダヤ暦の年数の数え方(図解入りPDF)