2020年を振り返って
2020年は年初から新型コロナウイルス感染拡大に翻弄された。最初は、新型コロナウイルスを、他国の出来事と捉えていた。そして、いつものように花粉症に備えてマスクを買っておこうかとドラッグストアに足を運んだ時は、店頭からマスクが消えていた。それに驚き、何軒もはしごして、やっとの思いで手にしたのが1月末頃だった。東京オリンピックやパラリンピックをはじめ、様々なイベントが中止や延期、規模縮小を余儀なくされた。政府の支援策で、企業倒産は一部は抑制されたが、休廃業等は過去最多、これまでと違う不気味さを示唆する一年でした。防災士としての立場から言うと、このコロナ禍は、ある意味で「自然災害」から「人災」になっているように思います。
終末時計が100秒となった今年(来年は一気に60秒か?)、自分にとって良かったことも悪かったことも、一度振り返ってみる時間を作ってみてください。
間もなくやってくる新しい2021年を少しでも「雌伏雄飛」の年にするため、慌ただしい12月を静かに一つ一つ着実に、また神様に導かれた新年を迎えられるよう、顔晴りたいと思います。**********************************(サイト管理者 土師 萌)
▶正しいリーダーか否かを見極めることの大切さ
無識の指揮官は殺人犯なり
海軍大学校の戦術教官(海軍中将)となった秋山真之が、艦隊指揮をとる将官の判断一つで兵の生死が左右されることを語ったものです。
いろいろな問題が世界にあふれている中で、一つのキーワードになる言葉です。
秋山真之が行った授業はケースメソッド(実際の事例研究を重視した教育方法)でした。
知識は自分たちで書物から得、それを緊迫した模擬実戦の場で試し、そこから己自身の考え方を導くものでした。
現場の大切さを教えるものとして、組織運営や経営にも役立つものです。(土師萌)
秋山真之
16歳の時に中学を中退、上京して友人の正岡子規と共に東京大学予備門で学ぶ。その後、兄 秋山好古の勧めで海軍兵学校に入学し、首席で卒業する。明治27年、筑紫の分隊士として日清戦争に従軍した。
明治30年、米国留学を命じられ、マハンから海軍戦術を学ぶとともに米西戦争を視察。帰国後は海軍大学校の戦術教官となり、兵棋演習を取り入れるなど体系的な海軍戦術教育を行った。