ベートーヴェンを救った聖書

ベートーヴェンを救った聖書

年末になると、ベートーヴェンの「第九」がよく演奏されます。なぜ、年末に演奏されるようになったのかというと、楽団員の年末のお金稼ぎが本当の理由でした。その話は、置いておいて、「ベートーヴェン」についてです。

ベートーヴェンは、音楽家として最も大切な聴覚を失ってしまいます。彼は、絶望し、一切の社交を断ち、孤独な生活をしました。音楽家として聴覚を失うという死にも等しい絶望感から、1802年に「ハイリゲンシュタットの遺書」(Heiligenstädter Testament)を書き、死のうとしたのですが、生命が守られました。

ベートーヴェンの命を救ったのは、親友のカール・アメンダ牧師(ドイツの神学者、バイオリニスト)でした。ベートーヴェンは、アメンダ牧師によりキリスト教信仰を持ち、絶望に打ちひしがれていた心に、希望の灯がともされました。

音楽家として一番大事な聴力を失った彼は会話帳を使って、会話をしました。

そのアメンダ牧師との会話帳の中に、
「それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。」という聖書の言葉にどんなに励まされたかしれない」と書かれたベートーヴェンの言葉が残っていると言われています。

ベートーヴェンは日記にこうも書いています。
「神は形を持ちたまわない。我らは神を見ることは出来ない。しかし、神のなし給える聖業により、神は永遠で、全能、全知、偏在なるお方であると知りうる」

わたしたちは、今は、鏡におぼろ※1に映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。わたしは、今は一部しか知らなくとも、そのときには、はっきり知られているようにはっきり知ることになる。それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。(コリントの信徒への手紙一13章12~13節)

※1:おぼろ(朧) ぼんやりとかすんでいるさま。はっきりしないさま。

◆重要聖句:希望