終末論的預言に対する見解
キリスト教神学において、終末論的預言※1に対する見解は、(1)未来主義的見解、(2)過去主義的見解、(3)歴史主義的見解、(4)象徴主義的(観念主義的、理想主義的)見解の4つに分類することが出来る。
(1)過去主義的見解
聖書の中で告げられている預言的諸出来事は既に起こっており、今では過去のこととなっているとする解釈。例えば、ヨハネの黙示録やダニエル書等に預言された終末的な出来事は、既に過去に起こったと考える立場を言う。
(2)未来主義的見解
聖書の中で告げられている預言的諸出来事は未来に成就することで、まだ起こっていないとする解釈。
(3)歴史主義的見解
聖書の中で告げられている預言的諸出来事は一連の歴史の中で実際に起こっていくとする解釈。
(4)象徴主義的見解
聖書の中で告げられている預言的諸出来事は歴史の中で起こる(起こった)ことではなく、時代を超えた真理であるとする解釈。。観念主義的見解ともいう。
≒理想主義的見解(聖書の中で告げられている預言的諸出来事は特定の歴史的なものではなく、霊的現実なものとする解釈)
※1:預言には、「終末論的預言」と「古典的予言」がある。
終末論的預言 ダニエル書、ヨハネの黙示録
・神が「夢」や「幻」を使って、ご自分のメッセージを預言者に伝える。
・神が人間の現実世界を超えた合成的象徴物(「象徴」や「イメージ」、例えば、合成動物や羽や角を持つ竜など)を使って、ご自分のメッセージを預言者に伝える。
・預言の内容は、神の予知と他に支配されない神の主権に基づくものであり、人間の選択に関係なく、無条件で成就する。
古典的予言 旧約聖書(ダニエル書、ヨハネの黙示録以外)にあるほとんどの預言
・終末論的預言以外の預言
聖句:わたしはすぐに来る※上記の聖句は、聖書研究ソフト「聖書Navi Active」により検索、抽出しています。