あわてない あわてない これでいいのだ

人の一生は 重荷を負うて 遠き道を行くが如し 急ぐべからず。
不自由を常と思へば不足無し。
心に望み起こらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基(もとい) 怒りは敵と思へ。
勝つ事ばかり知りて 負くる事知らざれば 害其(その)身に至る。
己を責めて人を責むるな。
及ばざるは 過ぎたるより勝れり。     東照公(徳川家康)御遺訓

これでいいのだ
赤塚不二夫の代表作「天才バカボン」。バカボン一家は、バカボン、弟のハジメちゃん、パパ、ママの4人家族。赤塚自身は、バカボンという名前の由来として、「馬鹿なボンボン、バガボンド(vagabond)=放浪者、天才=ハジメちゃんとバカ=バカボンのパパとボンボン息子=バカボンの3人合わせて「天才バカボン」にしたと言われています(ウィキペディア:天才バカボン)。また、このバカボンという名前は仏教の「薄伽梵(ばぎゃぼん)」に由来しているとも言われています。「薄伽梵」は、「聖なる者、徳ある者、賢者」という意味のサンスクリット語「Bhagavat」の音写です。
そのバカボンのパパの決めゼリフ「これでいいのだ」という言葉は、仏教の「すべてをありのままに受け入れる」悟りの境地を示しています。

申命記20:1~4
あなたが敵に向かって出陣するとき、馬と戦車、また味方より多数の軍勢を見ても恐れてはならない。あなたをエジプトの国から導き上られたあなたの神、主が共におられるからである。いよいよ戦いの場に臨んだならば、祭司は進み出て、民に告げ、次のように言わねばならない。
「イスラエルよ、聞け。あなたたちは、今日、敵との戦いに臨む。心ひるむな。恐れるな。慌てるな。彼らの前にうろたえるな。あなたたちの神、主が共に進み、敵と戦って勝利を賜るからである。」