イエスの最初と最後の言葉

▶イエス最初の言葉
神殿での少年イエス(ルカによる福音書2:48~49)

48両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」
49すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」

▶イエス最後の言葉
イエスの死(ヨハネによる福音書19:28~30)

28この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。
→こうして、何もかもすっかり終わったことを知ったイエスは、「のどが、のどが渇く」と叫びました。これも、旧約聖書のことばどおりの出来事です。(リビング・バイブル:LB)
→詩編22:16
口は渇いて素焼きのかけらとなり/舌は上顎にはり付く。あなたはわたしを塵と死の中に打ち捨てられる。
→ヨハネによる福音書4:13~14
イエスは答えて言われた。「この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かないわたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」
⇒イエスは与える水をすべて出し尽くした(注ぎ切った)=渇く

29そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。
→安いぶどう酒と酢に、「苦いもの」と呼ばれる毒性の草からできた苦みのある液体が混ぜられた(マタイ27:34)。この液体は意識を失わせ、死を早めさせた。十字架刑は非常に時間がかかり、死ぬまでに数日苦しむこともあった。

30イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」(→It is finished.)と言い、頭を垂れて息を引き取られた。
→それをお受けになると、最後に「何もかも終わった」とひと言叫んで、がっくり頭をたれました。事切れたのです。(LB)
→「成し遂げられた」:イエスのこの世の命が終わっただけではなく、この世の罪の犠牲となるよう神が遣わした目的が成就したことを表している。

イエスの死によって、私たちの罪が贖われ、私たちの罪が赦され、私たちに永遠のいのちと自由が与えられた。