アブラハム Abraham (アブラム)

アブラハム Abraham (アブラム)

「信仰の父」と呼ばれるアブラハムは、アブラム(賞賛された父、高められた父→アブ=父親、ラーム=高める)と呼ばれていましたが、99才の時に(創17:5)、神の御命令によりアブラムからアブラハム(「多くの民の父」→アブ=父、ハモーン=多く、ラーハーム=多くの)へと改名されました。彼の生涯は創世記11章26節から25章10節にわたって記されています。その生涯はまさに波瀾万丈の175年でした。

→聖書には「アブラム」が72回、「アブラハム」が278回出てきます。

祝福された人生は、古き人生との決別と聖なる神に対する信仰によって築かれていきます。その生涯は、神に対する礼拝と永遠の御国に対する大いなる希望に見出すことができます。


アブラム(後のアブラハム)は、メソポタミア地方カルデアのウルで裕福な遊牧民の家に生まれました(創世記11:26)。多神教を信じる異教のウルの地にあって、アブラムは唯一の神を信じていました。

→ウルの町
古代メソポタミアにあったシュメール人の都市でチグリス川とユーフラテス川のペルシア湾への河口近くに位置する(メソポタミア北部説と南部説がある)。
①ユーフラテス川の河口に位置した港町で、物質的に大変繁栄していた。
②異教崇拝(特に月を神として拝む宗教)が広まっていた。
③高度な文化水準であった。

テラは、息子アブラム、孫でアブラムの甥に当たるロト、そしてアブラムの妻でアブラムの異母妹のサライ(後のサラ)と共にカナンの地(ヨルダン川西岸、現在のパレスチナ)への移住を目指し、ウルを出発し、途中のハランに定住しました。

父のテラはハランで死にました。テラの死後、アブラムが75歳の時、神から啓示を受け、それに従って、妻のサライ、甥のロト、そしてハランで加えた人々とともに約束の地カナン(パレスチナ)へと旅立ちました(創世記12:1~4)。
→ステファノの説教(理解)からも、アブラムがハランを出てカナンに向かったのは父テラが亡くなってから後のことが理解できます(使徒言行録7章)。

出典(地図):パレスチナ問題と聖書の民

86歳:妻サライ(サラ)の女奴隷ハガルによってイシュマエル誕生(創世記16章16節)。
99歳:主がアブラハム(アブラムから改名)と契約を結ぶ (17章)。
100歳:妻サラ(90歳)がイサクを産む(21章1~7節)。
→神への信仰が本物であるかどうかを試される→主の命令によりイサクを、モリヤの地(山)で生贄(いけにえ)としてささげようとする(22章1~4節)。
137歳:妻サラの死:127歳(23章1節)。
175歳:アブラハム死す(25章7節)。