涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる
詩編126:5~6
涙と共に種を蒔く人は/喜びの歌と共に刈り入れる。種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は/束ねた穂を背負い/喜びの歌をうたいながら帰ってくる。

ひと粒の麦 ~Moment~ (歌、作詞、作曲︰さだまさし)

ひと粒の麦を大地に蒔いたよ
ジャラーラーバードの空は蒼く澄んで
踏まれ踏まれ続けていつかその麦は
砂漠を緑に染めるだろう

戦に疲れ果てた貧しい人達には
診療所よりも一筋の水路が欲しい
水があればきっと人は生きられるだろう
諍いを止める手立てに

Moment
薬で貧しさは治せない
Moment
武器で平和を買うことは出来ない
Moment
けれど決して諦めてはならない

ひと粒の麦の 棺を担う人に
伝えてよ悲しんではいけないと

この星の長い時の流れの中で
百年など一瞬のこと

ペシャワールの山の向こうの見果てぬ夢以外に
伝えたいことは他にはあまり無い
珈琲カップに夕日が沈む頃に
ふと思い出してくれたらいい

Moment
いつか必ず来るその時まで
Moment
私に出来ることを為せば良い
Moment
私に出来るだけのことを

Moment
薬で貧しさは治せない
Moment
武器で平和を買うことは出来ない
Moment

Moment
夢はきっと引き継がれるだろう
Moment
私に出来ることを為せば良い
Moment
私に出来るだけのことを