004 ロゴス(ヨハネによる福音書1:14~18)

▶ヨハネによる福音書1:14
肉となってわたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた
→言:ロゴス(ギリシア語)=メムラ(アラム語)=メシア(ヘブライ語)=キリスト(ギリシア語)
→肉となって:神性に完全な罪のない人間性が付加された⇒受肉(Incarnation)
→わたしたち:ヨハネを含む信者、目撃者
→宿られた:スケイノオウ(ギリシア語)=幕屋を張った=ロゴス(神性を持たれた方)が人性(幕屋)の中に宿られた。
→独り子:ひとりご=モノゲネイス(ギリシア語)、父のみもと(御許)から来られた御子
→恵みと真理とに満ちていた
❶恵み:ヘセッド(ヘブライ語)=神の契約への忠実さ、愛
❷心理:エメット(ヘブライ語)=揺るがない方

▶ヨハネによる福音書1:15
ヨハネは、この方について証しをし、声を張り上げて言った。「『わたしの後から来られる方は、わたしより優れている。わたしよりも先におられたからである』とわたしが言ったのは、この方のことである。」

▶ヨハネによる福音書1:16
わたしたちは皆、この方の満ちあふれる豊かさの中から、恵みの上に、更に恵みを受けた。
→Out of his fullness we have all received grace in place of grace already given.

▶ヨハネによる福音書1:17~18
律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。

▶言:ロゴス(ギリシア語)=メムラ(アラム語)=メシア(ヘブライ語)=キリスト(ギリシア語)
❶ヨハネによる福音書1:1
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
→言は、神とは別の存在であるが、神と同格のお方である。
❷ヨハネによる福音書1:3
万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
→言は、天地創造に参加された方である。
❸ヨハネによる福音書1:12
しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。
→言は、救いの仲介者(代理人)である。
❹ヨハネによる福音書1:14
言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
→言は、神の栄光の現れ(シャカイナグローリー)である。
❺ヨハネによる福音書1:17
律法はモーセを通して与えられたが、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れたからである。
→言は、契約の仲介者(代理人)である。
❻ヨハネによる福音書1:18
いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。
→言は、啓示の仲介者(代理人)である。