002 ロゴス(ヨハネによる福音書1:1~5)
初め(→神しか存在していなかった、天地創造前の時点)に言(→ことば:神と親密な交流関係にあるが神とは別の存在)があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物(→神以外のすべてのもの)は言によって(→を通して)成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
▶言(ことば):ダバール(ヘブライ語)
→言(ことば):メムラ(アラム語)
→言(ことば):ロゴス(ギリシア語)
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メシア Messiah =メサイア:油を注がれて聖別された者
→メシア(ヘブライ語)は、ヘブライ語のマシアハに由来し、「油を注がれて聖別された者」を意味する。メシアのギリシャ語訳がクリストスで、「キリスト」はその日本語的表記である。
▶ヨハネは、「メムラ」(=メシア)を「ロゴス」と訳した。
▶共に(ともに):pros(ギリシア語)で、(「with」よりも)親密な関係(=三位一体)を表している。→神と同格の存在として、同時に、創造の業を行った。
▶によって:dia(ギリシア語)で、(「by」よりも)「through」(~を通して)です。→神と同格の存在として、同時に、創造の業を行った。
▶命:zoe(ギリシア語)
メシア(言)は、①創造主として「肉体の命」を、②贖い主として「霊的な命」を、そして③救い主として「永遠の命」を私たちに与えてくださった。
▶コロサイの信徒への手紙1:15~17
御子は、見えない神の姿であり、すべてのものが造られる前に生まれた方です。天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています。
▶ヘブライ人への手紙1:1~3
神は、かつて預言者たちによって、多くのかたちで、また多くのしかたで先祖に語られたが、この終わりの時代には、御子によってわたしたちに語られました。神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造されました。御子は、神の栄光の反映であり、神の本質の完全な現れであって、万物を御自分の力ある言葉によって支えておられますが、人々の罪を清められた後、天の高い所におられる大いなる方の右の座にお着きになりました。