石油王として知られるロックフェラー
彼は多額の資金を投資、鉱山を買い取りました。しかし、どんなに掘っても石しか出てこない廃鉱でした。給料の支払いが滞ってくると、鉱夫達は暴徒となり、ロックフェラーを炭坑の中に監禁しました。
彼は炭坑の中でひれ伏して祈りました。
「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる(詩編46:2)”。どうか今、私をあわれみ、この状況から救って下さい。どうか聖書の言葉が真理であることを証明して下さい。」
すると、彼ははっきりと語りかけられる神の御声を聞きました。
「あなたはもう行くべきところに着いている。時が来ると実を刈り取るだろう。あなたが今いるこの場所をもっと深く掘りなさい。」
鉱夫達は嘲りましたが、最後にもう一度だけと掘り進めると、「黒い水」が噴水のように湧き出てきました。それは、石炭の何倍も価値がある石油でした。
その場で神に感謝の祈りを捧げた彼は、世界一の富豪になった後も、神の存在を一日も忘れたことはありませんでした。彼が生涯で建てた教会の数は4900以上と言われています。
ロックフェラー(1839年7月8日~1937年5月23日)は、1870年スタンダード・オイル・オブ・オハイオ社を設立し、会社の吸収その他さまざまな方法で、79年にはアメリカの石油精製能力の90~95%を独占する会社に成長させた。引退後の40年間は、慈善活動に従事し。資産の大部分を使ったと言われている。