ゴシップの行商人 vendor of gossip

レビ記19:16
▶口語訳 民のうちを行き巡って、人の悪口を言いふらしてはならない。あなたの隣人の血にかかわる偽証をしてはならない。わたしは主である。

▶新共同訳 民の間で中傷をしたり、隣人の生命にかかわる偽証をしてはならない。わたしは主である。

▶聖書協会共同訳 民の間を回って、中傷してはならない。隣人の命に関わる偽証をしてはならない。私は主である。

▶KING JAMES BIBLE(欽定訳)Thou shalt not go up and down as a talebearer among thy people: neither shalt thou stand against the blood of thy neighbour: I am the LORD.
→talebearer=悪い噂を流す人、告げ口屋⇒原語:scandal-monger as travelling about=旅をするスキャンダルの商人

悪口、中傷
何故私たちは、陰で人の悪口を言ったり(中傷したり)、嫌いな相手を避けたりしていても、平気で毎週教会に出席して神の愛や十字架を語れるのでしょうか。その理由の一つは、罪深い考えや思いを心に秘めたり、人の陰口を言うことなどを軽く思っているからかもしれません。
「人の目にどんなに小さく見える悪事でも、神の前には決して小さい罪というものはありません。・・・略・・・たとえば、飲酒家は軽蔑されて、とても天国には行かれないと言われますがその反面、高慢、我欲、貪欲などは責められず、見過ごしにされがちであります。しかし神は、こうした罪を特にきらいたもうのであります。」※1と、その判断は、人間と神とでは大きく異なります。
高慢、我欲、貪欲などの内面的な思いや感情は、本人でさえそれらがいかに罪深いことなのか気付かないことがあります。神は、そのような内面的な罪こそ、特にお嫌いになられることを覚えておかないと、私たちは大きな間違いを犯してしまいます。

※1:キリストへの道 エレン・G・ホワイト 著 福音社 ISBN4-89222-012-4 P.34

参考:聖書研究ミシガン『誰の声?』その2「サタンの商売」
https://www.youtube.com/watch?v=8K0b1Ppu9rQ&ab_channel=%E8%81%96%E6%9B%B8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%B3

【参考】 口語訳レビ記19:16bの直訳
「あなたの隣人の血の上に立ってはならない」で、隣人の血(生命に関わること)によって、利益を得てはならない、隣人の命が危機にさらされているのを傍観してはならないなどの意味に理解される。

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