アーモンド


ルズ(創世記28︓19)。アーモンド(あめんどう︓ポルトガル語)の⽊の意。
「巴旦杏(はたんきょう)」とも⾔う。バラ科サクラ亜科サクラ属の落葉高⽊で、サクラ(バラ科サクラ亜科サクラ属)とよく似た花を一⻫に咲かせる。「扁桃」とも呼ばれ、扁桃腺は、このアーモンドに形がよく似ていることから名付けられた。
実は、⽪、果肉、核、仁からなり、食用となるのは仁(⽣アーモンド)の部分である。実は固く酸っぱいため食用にはならない。
スイート種(甘扁桃)とビター種(苦扁桃)があり、食用にされるのはスイート種である。
ビターアーモンドには⻘酸化合物アミグダリンが多く含まれ、苦く、⼤量に摂取すると有毒である。鎮咳・鎮痙(けいれんを除く)などの薬用として、またベンズアルデヒド(⾹り成分、安価な⾹料)を多く含むため着⾹料、ビターアーモンドエッセンスオイル(苦扁桃油)の原料として用いられる。
※アミグダリン (amygdalin – C20H27NO11)︓⻘酸配糖体の一種。レートリル (laetrile) とも呼ばれる。主にウメ、アンズ、モモ、ビワなどのバラ科植物の未成熟な果実や種子、葉などに含まれる。
※ベンズアルデヒド (benzaldehyde) ︓芳⾹族アルデヒドに分類される有機化合物。