聖書について

聖書は、キリスト教の「正典」(せいてん)とされています。「正典」という言葉は、ギリシア語の「カノン(kanōn)」から来ており、「定規、基準、規範」などの意味があります。

また、聖書は約1600年の時をかけて、すべて神の霊の導きの下に様々な時代の人たち(40数名)が書き記した、世紀をまたいだ超・超大作です。前半の約四分の三が、「旧約聖書(the Old Testament)」(天地創造と部族長の物語、モーセと律法、イスラエルの民の歴史などが記述されている)、残りの約四分の一が、「新約聖書(the New Testament)」(旧約聖書が預言しているメシア(救い主)、つまりイエス・キリストの生涯と死と復活、イエス・キリストの教えに従う者たちの書および初代教会について記述されている)と呼ばれ、前者は39巻(約1500ページ前後、カトリック聖書は46巻)、後者は27巻(約480ページ前後)の合計66巻の書物から構成された一冊になっています。

聖書のことを、アイザック・ニュートンは「いかなる世界の歴史におけるよりも聖書の中には、よりたしかな真理がある」、またリンカーンは「聖書は神が人間に賜った最も素晴らしい贈り物である。人間の幸福にとって望ましいものはすべて聖書の中に含まれている」と述べています。