098 神殿税を納める

マタイによる福音書17:24~27

24一行がカファルナウムに来たとき、
(過越祭の時であった。)神殿税を集める者たちがペトロのところに来て、「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」と言った。
→神殿税(人頭税)は律法によって義務付けられていた(出エジプト記30:11~16、38:26)。(富む者も貧しい者も、過越祭の時に納める)税は(毎年)半シェケルで、労働者二日分の平均的賃金に相当した。また、神殿税は幕屋と礼拝を維持する財源で災いから守られる「贖い金」であり、世界中の離散の地にいるユダヤ人も含めての民族的連帯(絆)のしるしでもあった。
→1シェケル=4デナリオン(ローマ銀貨)=4ドラクメ(ギリシア通貨)
→ネヘミヤ記10:33
わたしたちは、神殿での奉仕のために年に三分の一シェケルの納入を義務として負う(→旧約時代、バビロン捕囚からの帰還後は神殿税が減額されている)。