066 人々はしるしを欲しがる 他
マタイによる福音書12:38~45、16:1~4、マルコによる福音書8:11~12、ルカによる福音書11:24~26、29~32

38すると、何人かの律法学者とファリサイ派の人々がイエスに、「先生、しるしを見せてください」と言った。
39イエスはお答えになった。
よこしま(→邪)で神に背いた時代の者たちはしるしを欲しがるが、預言者ヨナのしるし(→預言者ヨナに起こったこと、つまり死んで、生き返るというしるし)のほかには、しるしは与えられない。
→神は預言者ヨナを選び、アッシリアの首都ニネベの人々に悔い改めて、神の赦しを求めるように語らせようとした。ヨナは神がイスラエルの敵であるアッシリアを赦されるのを望まなかったので、船に乗って逃げた(ヨナ書1:3)。しかし、神は嵐を起こし、ヨナは海に放り出され、巨大な魚に呑み込まれ(ヨナ書1:12~17)、三日間の間、魚の腹の中に留まってから吐き出された(ヨナ書2:10)。イエスはヨナが大魚の腹の中で過ごした日数と、イエスご自身が墓の中で過ごす日数を比べている。
→イエスの教えは、見る⇒信じる信仰から信じる⇒見る信仰である。
→ヨハネによる福音書20:29
イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」