050 十二使徒の選抜 イスカリオテのユダ
(マタイによる福音書10:1~4、マルコによる福音書3:13~19)

ルカによる福音書6:12~16
12そのころ、イエスは祈るために山(NIV:a mountainside、 NKJV:the mountain)に行き、神に祈って夜を明かされた。
13朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付けられた。
14それは、イエスがペトロと名付けられた❶シモン、その兄❷アンデレ、
そして、❸ヤコブ(=大ヤコブ、ゼベダイの子、ヨハネの兄)、❹ヨハネ(=大ヤコブの弟、最年少)、❺フィリポ、❻バルトロマイ(=ナタナエル)、
15❼マタイ(=レビ、徴税人)、❽トマス、アルファイの子❾ヤコブ(=小ヤコブ、義人ヤコブ)、熱心党(→ギリシア語「ゼーローテス」(熱心な者)、ローマに対抗して戦ったユダヤ人グループのメンバーに付けられた名称)と呼ばれた❿シモン、
16ヤコブの子⓫ユダ(=タダイ)、それに後に裏切り者となったイスカリオテ(→ユダヤの地域「ケリオテ」の出身)の⓬ユダである。

イスカリオテのユダ

⓬イスカリオテのユダ Judas Iscariot イスカリオテ出身
イエスはイスカリオテ(→ケリオテ出身の男の意味、もしくはうそつきの男、裏切り者の意味)のユダを愛し、信頼してお金を任せた(財務担当)。しかしユダは、貪欲に走って歴史上の裏切り者となった。イエスは、彼の裏切り行為を知って、「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。」(マタイによる福音書26:23、24)ときびしく戒めている。最後にイエスはゲツセマネで、「友よ、しようとしていることをするがよい」(マタイによる福音書26:50)とユダに告げた。イエスは彼を友と語りかけて赦している。イエスを銀貨30枚で売り渡したユダは、イエスに死刑判決が下ったことを知って後悔した。「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」(マタイによる福音書27:4)と言って大祭司カイアファに銀貨を返そうとしたが、ユダヤ教の祭司たちは拒絶した。ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、自殺した。

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