019 イエスのバプテスマ

019 イエスのバプテスマ（マタイによる福音書3：13～17）

❶イエスのバプテスマ
13そのとき、イエスが、ガリラヤ（のナザレ）からヨルダン川の（神の国運動をしている）ヨハネのところへ来られた。彼から洗礼を受けるためである。

14ところが、ヨハネは、それを思いとどまらせようとして言った。
「わたしこそ、あなたから洗礼を受けるべきなのに、あなたが、わたしのところへ来られたのですか。」

15しかし、イエスはお答えになった。
「今は、止めないでほしい。正しいことをすべて行うのは、我々にふさわしいことです。」

そこで、ヨハネはイエスの言われるとおりにした。
→ヨハネは、神のもとに立ち帰り罪が赦されるように人々に勧め（→神の国運動）、洗礼（バプテスマ）を授けていた。
この時、ヨハネはイエスに洗礼は必要ないと主張したが、イエスは神がお望みなので、洗礼を受けると語った。
→イエスのバプテスマは、ヨハネのバプテスマを承認し、罪人と一体化することにある。
→コリントの信徒への手紙二5：21
罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。

❷天からの承認
16イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩（→鳩の性質：柔和、平和、聖潔）のように御自分の上に降って来るのを御覧になった。
→イエスが、バプテスマを受けて水から上がって来られると、突然天が開け、イエスは、神の御霊（みたま）が鳩のようにご自分の上に下って来るのをごらんになりました（ＬＢ：リビング・バイブル）。

17そのとき、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と言う声が、天から聞こえた。
→詩編2：7
主の定められたところに従ってわたしは述べよう。主はわたしに告げられた。「お前はわたしの子／今日、わたしはお前を生んだ。
→イザヤ書42：1
見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者を。彼の上にわたしの霊は置かれ／彼は国々の裁きを導き出す。

★マルコによる福音書1：9～11
09そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。
10水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。
11すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

★ルカによる福音書3：21～23b
21民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、
22聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。
23 bイエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフの子と思われていた。

【参考】 三十歳※民数記4：3と同表現の聖句→民数記4：23、30、35、39、43