而今

お酒の名前ではない。

「而今」とは、我が故郷、福井にある曹洞宗大本山「永平寺」を建立した、私の大好きな「道元」禅師が中国での修行時代に悟った世界観です。「じこん」あるいは「にこん」と読み、「ただ、今、この一瞬」という意味です。

咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず
今を生きる

これもわたしの好きな「坂村真民」の言葉である。
坂村真民(さかむら しんみん:日本の詩人)1909年1月6日~2006年12月11日。時衆(じしゅう)という仏教の一派の開祖である「一遍上人」を敬愛し、毎日午前零時に起床してに近所の重信川のほとりで地球に祈りを捧げるのを日課としていた。

愛媛県砥部町の自宅を「たんぽぽ堂」と名付け、晩年まで創作活動を継続。その作品は、わかりやすく、弱者に寄り添い癒しと勇気を与えるものとして多くの支持を得た。

念ずれば花ひらく
念ずれば 花ひらく
苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを
わたしもいつのころからか となえるようになった
そしてそのたび わたしの花がふしぎと ひとつひとつ ひらいていった

タンポポを見よ
順調に行く者が 必ずしも幸せではないのだ
悲しむな
タンポポを見よ
踏まれても平気で 花を咲かせているではないか

希望
漫然と生きているのが 一番いけない
人間何か希望を持たねばならぬ
希望は小さくてもよい
自分独自のものであれば 必ずいつか それが光ってくる
そして その人を助けるのだ