集中豪雨の誕生

集中豪雨

今年は、否、平成は「自然災害」の多い時代でした。
「集中豪雨により甚大な被害が発生した」など、集中豪雨という言葉は、天気予報では当たり前に使われています。今年も集中豪雨による被害は多々、いたるところでありました。この言葉は、もともとマスコミ用語でした。そして、いつのまにか気象用語として使われるようになりました。

集中豪雨という言葉が初めて使われるようになったのは、1953年8月15日付けの朝日新聞社の夕刊と言われています。京都地方の大雨の記事に使われました。

もっとも、当時は、集中豪雨よりは台風の方が大きな被害を及ぼしていました。しかし、近年では、台風による被害よりも、集中豪雨の被害の方が多くなってきています。ご存知のように、丘陵地や急傾斜地の宅地造成によって、ちょっとした雨でも土砂災害が生じるようになり、集中豪雨による被害はむしろ増加してきています。集中豪雨という言葉が誕生した当時よりも、ずっと重要な現象になってきています。

来年は、聖書と気象に関連した記事も発信していこうと思います。
***********************(2018年12月20日 防災士 土師萌)

そうするうちに、空は厚い雲に覆われて暗くなり、風も出て来て、激しい雨になった。アハブは車に乗ってイズレエルに向かった。(列王記上18章45節)