ふたりのお母さんから あなたへのおくりもの いいたかもとこ

あるところに二人の女の人がいました。
お互いのことを全く知らない二人です。
一人をあなたは覚えていません。
もう一人をあなたはお母さんと呼んでいます。
その二人の居ることが他の誰とも違うあなたらしさに繋がっています。
一人はお星さまのようにあなたを優しく見守り
もう一人はお日様のようにあなたを暖かく包みます。
一人はあなたをお腹の中ではぐくみ産みました。
もう一人はあなたと一緒に生きて来ました。
一人はあなたに愛を求める力を与え
もう一人はあなたをどんなときも愛しています。
一人はあなたをその国の人にし
もう一人は名前をつけてくれました。
一人はあなたに生まれ持った才能を与え
もう一人はその才能を伸ばして夢を持たせてくれました。
一人はあなたに喜びや悲しみを感じる力を与え
もう一人は不安でいっぱいのあなたを安心させてくれました。
一人はあなたに生まれたばっかりの可愛いほほえみをいつも思い
もう一人はあなたの悲しみを包み込んでくれました。
一人はあなたと別れました。
それがあなたのために出来る精一杯の愛でした。
もう一人はあなたに会いたくて一生懸命祈り
神様は迷わず引き合わせてくれました。
そして今、
あなたはずっと気になっていたことを目に涙を浮かべながら聞きます。
「産んだお母さん、
育ててくれたお母さん
どっちが本当のお母さん?」
わが子よ、
どちらもあなたのお母さんなのよ
あなたは二人のお母さんから
それぞれの愛が注がれているの。

箴言3:1
わが子よ、わたしの教えを忘れるな。わたしの戒めを心に納めよ。