わたしはアルファであり、オメガである。
→「ヨハネの黙示録」のみの表現
神の僕であるヨハネJohnは、ギリシア語のアルファベットの最初の文字である「アルファ(Alpha)」と最後の文字である「オメガ(Omega)」を、物事の最初(創始)と最後(完成)を表現するために使った。
また、ヨハネは、イエス・キリストを「最初の者」(the First)「最後の者」(the Last)と表現している。
Øわたしは最初の者にして最後の者、また生きている者である(黙示録1:17d~18a)。
Ø最初の者にして、最後の者である方、一度死んだが、また生きた方が、・・・(黙示録2:8b)。
預言者イザヤも、神の完全さと全体性を表すために同様の表現を使っている(イザヤ書44:6、48:12)。
イザヤは、「初め(the first)であり、終わり(the last)である」を使うことで、時間、世界に対する神の統治と神の唯一性を述べている。
Øイスラエルの王である主/イスラエルを贖う万軍の主は、こう言われる。わたしは初めであり、終わりである。わたしをおいて神はない。(イザヤ書44:6)
Thus saith the LORD the King of Israel, and his redeemer the LORD of hosts; I am the first, and I am the last; and beside me there is no God.
Øヤコブよ、わたしに耳を傾けよ。わたしが呼び出したイスラエル。わたしは神、初めでありまた終わりであるもの。(イザヤ書48:12)
Hearken unto me, O Jacob and Israel, my called; I am he; I am the first, I also am the last.
※ヨハネの黙示録1:1 イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにも起こるはずのことを、神がその僕たちに示すためキリストにお与えになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。
※英文聖書:KING JAMES BIBLE 欽定訳