常在戦場、山本五十六の聖書     Re-up (Repost)

中国での利権を争っていた米国は、日本が邪魔であると、何としても日本と戦争をしたがっていた。しかし、米国との戦争を何とか回避しようとしていたのが、海軍元帥・山本五十六(兵学校32期)であった(元帥は、軍隊で最上級の階級)。明治、大正時代と、二度米国に駐在し、ハーバード大学にも留学したことのある山本は、その圧倒的な国力の差を知っていたのである。

ドイツではヒトラーが台頭、そのドイツと軍事同盟を結ぼうという動きが日本陸軍から起こる。これに対し、反対を唱えたのが海軍大臣・米内(よない)光政、海軍次官・山本五十六、軍務局長・井上成美(しげよし)であった。

日独伊三国同盟に最後まで反対した山本を、右翼は国賊(国家に害を与える人)と呼び、暗殺の噂も流れた。

井上成美は、青年時代洗礼を受けているクリスチャンであった。また、「常在戦場」を座右の銘とした、山本五十六も聖書を読んでいた。新潟県長岡市にある、山本五十六記念館の展示物に、山本が駐米時代に入手した英文の聖書が展示されている

山本は、中学で英語教師をしていたニューエル牧師から、キリスト教に親しんでいたのだ。

ナチスドイツとの軍事同盟に反対していた三人のうち二人が、聖書を読んでいた。

※写真は、山本五十六が携行していた英文聖書である(撮影:鈴木範久氏)。

参考:軍国少年の憧れだった海軍大将、山本五十六ゆかりの聖書とプロペラ
***聖書を読んだ30人~夏目漱石から山本五十六まで~ 日本聖書協会

山本五十六の聖書

エフェソの信徒への手紙6:13
だから、邪悪な日によく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、神の武具を身に着けなさい。