ラハブ

聖書に「ラハブ」は上記の通り11聖句に登場する(ヨブ記、詩編、イザヤ書に登場するラハブは人間ではなく、怪物である)。上記聖書の記述から判断して、「遊女ラハブ/娼婦ラハブ」(ヨシュア記2:1、3、8、15、21、6:17、23、25の8か所に登場する)とマタイによる福音書1:5に登場する「ラハブ」とは別人であると考察できる。

理由:①遊女、娼婦の記述があるか否か(マタイに登場するのラハブにはその記述がない)、②遊女ラハブはボアズから見て、2代前の人物で世代的に判断しても高齢である、③遊女ラハブとサルモンとでは年齢にかなりの差があり、婚姻をするとしても不自然である。


ⒸH.Taniguchi 聖書人物略図(一部)