たとひ、天下に許されるを得たるほどの為手(して)も、力なき因果にて、万一少し廃(すた)るる時分ありとも、田舎・遠国の褒美の花失(う)せずば、ふつと道の絶ふることはあるべからず。
道絶えずば、また天下の時に合ふ事あるばし。   ~ 風姿花伝 ~ 世阿弥

どんなに人気が出ても、中央で評価されても、地方のファンを忘れてならない。
中央の人気はいつかは廃れるから、最初にファンであった人たちを常に大事にしなければならない。別の視点において、一極集中の弊害を世阿弥は問うている。

テモテへの手紙一5:4
やもめに子や孫がいるならば、これらの者に、まず自分の家族を大切にし、親に恩返しをすることを学ばせるべきです。それは神に喜ばれることだからです。