在イスラエル日本国大使館からのメール 2021.05.11 6:16

イスラエル中部・南部
5月10日(月)、ガザ地区から同地区北方(アシュケロン等)、エルサレム等に向け多数のロケット弾が発射され、一部が開豁地に落下しました。
空襲警報が発せられたら、シェルターに速やかに避難し、安全を確保してください。
イスラエル国防省は、本攻撃を受け、ガザ地区から80キロメートル圏内に対して48時間の特別注意宣言を発表しました。同期間、ガザ地区から80キロメートル圏内(含テルアビブ、ヘルツェリア、エルサレム)では民間防衛軍(ホームフロントコマンド)が学校等の活動の可否を決定することとなります。最新情報の入手に努めてください。
(Home Front Command)
https://www.idf.il/en/minisites/home-front-command/

ガザ地区及び同地区周辺
ガザ地区からイスラエルに向け発射された上記ロケット弾により、アシュケロン等において空襲警報が発せられました。ロケット弾はイスラエル軍により迎撃されたほか、開豁地に落下しました。同攻撃を受け、イスラエル軍は、同地区のハマス拠点を空爆しました。
従来から、イスラエルとの境界付近で、パレスチナ人による抗議デモや焼夷凧/風船、ロケット弾等の飛来が発生しており、それらに対しイスラエル軍の反撃が頻繁に発生しています。空襲警報が発せられた場合には、速やかにシェルターに避難し、安全を確保してください。
ガザ地区及びその周辺地域は危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されていますので、これらの地区・地域には近寄らないでください。また、これらの地域以外のイスラエル南部及び中部にお住まいの方又は滞在される予定の方は、上記の状況を踏まえ、今後の治安情勢等の変化に十分御留意ください。

ヨルダン川西岸地区及びエルサレム旧市街を含む東エルサレム
上記ロケット弾発射に伴い、エルサレム、ベイト・シュメシュ等におきましても空襲警報が発せられました。在留邦人の皆様におかれましては、シェルターの場所を確認いただき、警報が発せられたら速やかに避難し、安全を確保してください。
5月7日(金)以降、神殿の丘やエルサレム旧市街等において、イスラエル治安部隊とパレスチナ人の衝突が発生しています。
毎年、ラマダン期間中は多数のイスラム教徒が旧市街(主にダマスカス門からアル・アクサー・モスクにかけて)を訪問するため、イスラエル人との間で緊張が高まり易く、特に集団礼拝が行われる金曜日は注意が必要です。
ラマダン明け大祭が終了する5月15日(土)頃までは宗教行事が予定されており、緊張状態が続きます。治安状況が不安定化するおそれがあるため、夜間や週末の不急の外出を控えるとともに、場所のいかんを問わず、抗議活動や騒動の現場に遭遇した場合は決して近づかず、直ちに安全な場所に避難してください。
従来から、パレスチナ人とイスラエル治安当局との衝突やナイフ等を使った襲撃事案が、主にイスラエルとの境界にあるチェックポイントやイスラエル人入植地付近で発生していますので、危険情報に従って慎重な行動を心がけてください。
今後の当局の発表や報道を聴取いただき、治安情勢等の変化に十分御注意ください。

北部国境、ゴラン高原
シリア側の報道によれば、5月5日(水)、イスラエル軍がシリア北西部に向けてミサイルを発射したほか、6日(木)にもシリア南西部クネイトラ近郊の拠点を攻撃したとされています。
従来から、イスラエルが事実上支配している地域を含むゴラン高原は(シリアの危険情報として)危険レベル4(退避勧告)、イスラエル北部のレバノンとの国境地帯は危険レベル3(渡航中止勧告)にそれぞれ指定されていますので、近寄らないでください。また、これらの地域以外のイスラエル北部にお住まいの方又は滞在される予定の方は、上記の状況を踏まえ、今後の治安情勢の変化に十分御留意ください。

 累次の注意喚起でもお知らせしていますとおり、当地に渡航・滞在される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報を入手して安全を確保してください。

1 海外安全情報の危険情報に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域への渡航は止めてください。レベル2に指定されている地域には不要不急の渡航は止めてください。レベル1に指定されている地域への渡航は十分注意してください。海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)、当館ホームページ、当国報道等から最新の情報を入手してください。
2 当国ではガザ地区等からのロケット弾等の飛来の可能性があることを常に考慮し、ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には、近隣のシェルター又は堅牢な建物に避難できるよう日頃より心がけてください。
3 衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、東エルサレム、ヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近、イスラエル人入植地付近等にはできるだけ近寄らない等、十分注意を払ってください。
4 以下の施設・機関に出入りしたり、接近したりする際は、テロ事案の発生に十分注意して行動してください。
政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)、教会・モスク等宗教関係施設、公共交通機関、観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル等の不特定多数の人が集まるところ。
5 抗議活動(デモ)や騒動の現場に遭遇した場合は決して近づかず、直ちに安全な場所に移動してください。
6 テルアビブ南部の旧バスステーション付近は、比較的犯罪発生件数が多い場所であることから、できるだけ近寄らないでください。また、当国においても、置き引き、スリ、車上狙い、空き巣等の一般犯罪により、旅券や貴重品の盗難被害が発生していますので、御注意ください。
7 イスラエル北部地域のガリラヤ湖近辺では、2018年7月にマグニチュード3程度の地震が複数回発生しました。最近発生した地震による人的被害の発生は確認されておりませんが、当地の建造物、特に1980年より前に建てられている建造物については、耐震構造上脆弱なものが多く、イスラエル北部地域では既にいくつかの建造物内にひび割れ等の症状が発生していると報じられていますので、ご注意ください。また、上記のイスラエル国民防衛軍サイトには、地震発生時の対処方法等の情報が掲載されておりますので、参考にしてください。

【在イスラエル日本国大使館】
Tel: +972-(0)3-6957292
Fax: +972-(0)3-6960340