ローマ人の食事の席(寝転んでの食事)

ローマの富裕層たちは、邸宅の中にある「トリクリニウム」(ギリシア語で「3台の臥台」という意味)と呼ばれる部屋で、「レクトゥス・トリクリナリス」と呼ばれる食事専用の臥台(寝椅子)に寝そべって食事(晩餐)会を行った。元は小アジアの習慣で、埋葬時の死者を表し、この習慣がギリシアやエトルニア(BC8世紀からBC1世紀頃にイタリア半島中部にあった都市国家)に伝わり、ローマへと広がった。
寝た姿勢で食事をするのは不便であったが、貴人のステイタスとして採用された。