012 飼いたちへの告知(ルカによる福音書2:8~20)

羊飼いたちへの告知(8~12節)

08その地方(→ベツレヘムの近郊)で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。
→(背景)当時、「取税人」、「遊女」、「羊飼い」は社会のアウトキャスト的な存在だったが、メシア誕生の知らせは、そのような貧しい社会的に蔑(さげす)まされた者たちにもたらされた。

09すると、主の天使が近づき、(メシア誕生に伴う)主の栄光(=シャカイナグローリー Shekinah Glory)が周りを照らした(→メシア時代の到来)ので、彼らは非常に恐れた。
→非常に恐れた:(文語訳)甚(いた)く懼(おそ)る。(直訳)大いなる恐れを恐れた。

10天使は言った。
「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
11今日ダビデの町(=ベツレヘム)で、あなたがたのために❶救い主がお生まれになった。この方こそ❷メシアである。

12あなたがたは、⓵布にくるまって⓶飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
→Lord Jesus Christ
→しるし:⓵、⓶

天地たちの賛美(13~14節)

13すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。

14「Ⓐいと高きところにはⒷ栄光、Ⓒ神にあれ、/Ⓓ地にはⒺ平和、Ⓕ御心に適う人にあれ。」
→対句法Ⓐ⇔Ⓓ、Ⓑ⇔Ⓔ、Ⓒ⇔Ⓕ

幼子の礼拝(15~20節)

15天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。

16そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。

17その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。

18聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った(→驚いた)。

19しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。
→マリアは未だすべてを理解することができずにいた(期待と不安の状態)。

20羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

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