149 イエス、徴税人ザアカイを救う
ルカによる福音書19:1~10
NIV:Zacchaeus the Tax Collector / NKJV:Jesus Comes to Zacchaeus’ House

01イエスはエリコに入り、町を通っておられた。

02そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人(口語訳:取税人)の頭で、金持ちであった。
→ザアカイについての記述はここだけである。ローマ帝国は、徴税の権利書を発行した。この権利書は一般に裕福な異邦人に与えられ、徴税人(元締め)に雇われた地元の人が税を徴収した。ユダヤ人は徴税人を宗教的に汚れている(→罪人、売国奴等)と考え、裏切り者と見なした。

03イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。

04それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。
そこを通り過ぎようとしておられたからである。
→いちじく桑の木は、約6mの高さになり、幹がとても太くなる。実は熟すと黒くなり、甘い果汁を含む。一番下の最初の枝は幹の低いところから生えるので、背の低いザアカイでも登りやすかった。