121 ファリサイ派の人々と律法の専門家とを非難、対決する
ルカによる福音書11:37~54

37イエスはこのように話しておられたとき、ファリサイ派の人から食事(ギリシア語で「アリストン」:ブランチ的な朝食)の招待を受けたので、その家に入って食事の席(→シンポジウム)に着かれた。
→ギリシア語「スンポシオン」(スンポ:一緒に、シオン:飲む)→シンポジウム
シンポジウム(公開討論会)とは、(古代ギリシアの饗宴の意から)特定のテーマに関して複数の講演者が意見を述べ、質疑応答や討論を参会者と共に行う公開の討論会を言う。

38ところがその人は、イエスが食事の前にまず身を清められなかった(→文字どおりには、バプテスマ-儀式的な洗い-をされなかった)のを見て、不審に思った(聖書協会共同訳、回復訳、新改訳:驚いた)。
→ファリサイ派(口伝律法)では、人々が食べたり触れたりすることによって汚れ、神を礼拝するのにふさわしくなくなると厳しく教え、手を洗うことに固執した。このことから、食前には念入りに手と食器を洗った(もし、その場に手等を洗う水がなければ数㎞(3㎞)以上、水を探し歩くことも厭わなかった)。