045 十二使徒の選抜 アンデレ
(マタイによる福音書10:1~4、マルコによる福音書3:13~19)
ルカによる福音書6:12~16
12そのころ、イエスは祈るために山(NIV:a mountainside、 NKJV:the mountain)に行き、神に祈って夜を明かされた。
13朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付けられた。
14それは、イエスがペトロと名付けられた❶シモン、その兄弟❷アンデレ、そして、❸ヤコブ(=大ヤコブ、ゼベダイの子、ヨハネの兄)、❹ヨハネ(=大ヤコブの弟、最年少)、❺フィリポ、❻バルトロマイ(=ナタナエル)、
15❼マタイ(=レビ、徴税人)、❽トマス、アルファイの子❾ヤコブ(=小ヤコブ、義人ヤコブ)、熱心党(→ギリシア語「ゼーローテス」(熱心な者)、ローマに対抗して戦ったユダヤ人グループのメンバーに付けられた名称)と呼ばれた❿シモン、
16ヤコブの子⓫ユダ(=タダイ)、それに後に裏切り者となったイスカリオテ(→ユダヤの地域「ケリオテ」の出身)の⓬ユダである。
▶アンデレ Andreas
→Andrew「男らしい」(ギリシア語) 漁師/ガリラヤ・ベトサイダ出身/ペトロの弟
ベトサイダの出身で、兄ペトロと共にガリラヤ湖で漁をしていたときに初めにイエスに声をかけられ、弟子となった。兄のペトロ(シモン)とともに洗礼者ヨハネの弟子だったが、イエスの先駆者とされる洗礼者ヨハネの「イエスは神の子羊だ」という言葉を聞いてイエスに従った。弟子のリストの中でもペトロ、ヤコブ、ヨハネについで4番目にあげられている。イエスと旅しているときは食糧の確保で大いに心を痛めた。同地出身のフィリポとは並記されることが多い。
黒海沿岸で伝道を行い、ローマ総督アイゲアテスの妻を癒し、改宗させた際、総督の怒りを買って、ギリシアのパトラ(Patras)でX字型の十字架で処刑された。その際、死ぬまでの2日間、説教を続けたとされている。アンデレが処刑されたX字型の十字架は「アンデレの十字架(セント・アンドリュー・クロス)」と呼ばれ、スコットランドの国旗(青地に白)やロシア海軍の軍艦旗(白地に青)になっている。
<1>兄のペトロと同居していた。
→マルコによる福音書1:29
すぐに、一行は会堂を出て、シモンとアンデレの家に行った。ヤコブとヨハネも一緒であった。
<2>元はバプテスマのヨハネの弟子(二人のうちのもう一人の弟子は、ヨハネ)だった。
→ヨハネによる福音書1:40
(バプテスマの)ヨハネの言葉を聞いて、イエスに従った二人のうちの一人は、シモン・ペトロの兄弟アンデレであった。
<3>兄シモン(ペトロ)をイエスに紹介した。
→ヨハネによる福音書1:41、42
彼(=アンデレ)は、まず自分の兄弟シモンに会って、「わたしたちはメシア――『油を注がれた者』という意味――に出会った」と言った。そして、シモンをイエスのところに連れて行った。イエスは彼を見つめて、「あなたはヨハネの子シモンであるが、ケファ――『岩』という意味――と呼ぶことにする」と言われた。
<3>大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年を見つけ、イエスに紹介した。
→ヨハネによる福音書6:8~9
弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。
「ここに大麦のパン五つと魚二匹とを持っている少年がいます。けれども、こんなに大勢の人では、何の役にも立たないでしょう。」
<4>イエスに会いたいと願うギリシア人をイエスに紹介した。
→ヨハネによる福音書12:20~22
さて、祭りのとき礼拝するためにエルサレムに上って来た人々の中に、何人かのギリシア人がいた。彼らは、ガリラヤのベトサイダ出身のフィリポのもとへ来て、「お願いです。イエスにお目にかかりたいのです」と頼んだ。フィリポは行ってアンデレに話し、アンデレとフィリポは行って、イエスに話した。