初めて教会に来た人が

キリスト新聞社が発刊している本で「もっと教会を行きやすくする本」(著者 八木谷涼子)を読んだ。その本の中に、「教会怖い」という元新来者(Aさん、2010年受洗)からの投稿がのっていた。一部を抜粋して載せます。

・・・日本の多くの教会では初めて来た人は受付で名前を書かされる。そして礼拝の最後に名前を呼ばれ立たされ拍手をされる。それが悪いとは思わない。確かに新しい人を歓迎しているように見える。だがそれが人を本当に迎え入れることになっているのだろうか?初めて未知の場に足を踏み入れた人は、居心地の悪さや抵抗を抱くこともあるのではないだろうか?

 私が初めて教会を訪ねたあの日、私は拍手も挨拶も受けなかった。でもたった一言の「今日初めて教会に来た人のために」という祈りの言葉に救われたように思う。それがなければ私は二度と教会に行くことはなかっただろう。

 今教会は高齢化が進み新しい人が来ないと嘆いている。しかし教会は初めて教会を訪ねる人、訪れざるを得ない人の切実な気持ちに少しでも思いを馳せたことがあるのだろうか?想像力を働かせているのだろうか?

 本当に新しい人を思うなら、祈りの時せめて一言付け加え真剣に祈ることから始めてみてはどうかと思う。

「今日初めて来た人のために」と。

そして教会へのたじろぎや「怖い」という気持ちを持っている人たちが、一歩勇気を出して教会の扉を叩くことができるように願ってやまない。

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皆さんは、上の投稿を読んでどのように思いましたでしょうか?・・・

 絵と文 八木谷 涼子 キリスト新聞社刊