国立国会図書館は、昭和23年(1948年)に設立された国会に属する図書館です。国会法第130条の「議員の調査研究に資するため、別に定める法律により、国会に国立国会図書館を置く」の規定にもとづき、国立国会図書館法により設置されています。
国立国会図書館法は、前文で「真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される」と設立の使命をうたい、第2条には「図書及びその他の図書館資料を蒐集し、国会議員の職務の遂行に資するとともに、行政及び司法の各部門に対し、更に日本国民に対し、この法律に規定する図書館奉仕を提供する」と、その役割を定めています。
真理がわれらを自由にする
この言葉は、東京本館のホールに、日本国憲法制定時の憲法担当国務大臣でもあった初代館長金森徳次郎の筆跡で刻まれています。
なお、この言葉は、法案の起草に参画した羽仁五郎議員がドイツ留学中に見た大学の銘文※1に由来し、その銘文は、新約聖書の「真理はあなたたちを自由にする」(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース ヨハネによる福音書8:32)に由来するといわれています。
国立国会図書館法案が議決された昭和23年2月4日の衆・参両議院本会議での説明を見ると、「国立国会図書館は、知識の泉、立法のブレーンになる。あらゆる材料をここに集め…文化の促進をはかり、産業の高揚をはかる仕組である」(中村嘉寿衆議院図書館運営委員長)、「従来の政治が真理に基づかなかった結果悲惨な状況に至った。日本国憲法の下で国会が国民の安全と幸福のため任務を果たしていくためには調査機関を完備しなければならない」(羽仁五郎参議院図書館運営委員長)という趣旨のことが述べられています。(参考:国会図書館HP)
※1:南西ドイツのフライブルク大学(イツで5番目に古い大学で1457年、アルブレヒト6世によって創立)の壁には「DIE WAHRHEIT WIRD EUCH FREI MACHEN」(真理は汝等を自由にする)と刻んであり、この言葉は、聖書から来ています。
あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。(ヨハネによる福音書8章32節)
主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし/槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず/もはや戦うことを学ばない。(イザヤ書2章 4節)
国連(国際連合)は、国際連合憲章の下、1945年に設立された国際機関である。 第二次世界大戦を防げなかった国際連盟の反省を踏まえ、1945年10月24日、51ヵ国の加盟国で設立されました。主たる活動目的は、国際平和と安全の維持、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現である。国連は、聖書の描く平和を最高の理想として、設立されています。
赤十字マークは、創設者アンリー・デュナン(キリスト教の博愛精神に基づき設立)の祖国であるスイスに敬意を表して、スイス国旗の配色を逆にしたものが基になっています。
あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。(ヨハネによる福音書8章32節)