選択の自由
神は、人間を律法のもとにおかれたが、これは、人間が存在するためには、不可避の条件であった。人間は、神の統治に従う者であり、律法のない統治はあり得ない。神は、神の律法を犯す力のないものとして人間を造ることもおできになった。また、アダムの手が禁果にふれないように、彼の手をおさえることもおできになった。しかし、それでは、人間は道徳的自由意志の持ち主ではなくて、単なる機械人形になってしまう。選択の自由がないと、彼の服従は自発的なものではなくて、強制されたものとなる。品性が啓発されることもあり得なかったであろう。
~希望への光 P.22 人類のあけぼの 第2章 天地創造のいわれ