日本付近のプレートと南海トラフ
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」と言います。
「南海トラフ地震」は、日本付近にある下記4枚のプレートのうち陸のプレートであるユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界で起きる地震を言います。
南海トラフ沿いのプレート境界では、海側のプレートであるフィリピン海プレートが陸のプレートであるユーラシアプレートの下に1年あたり数cmの速度で沈み込んでいます。その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみが蓄積されます。陸のプレートであるユーラシアプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。この状態が繰り返されるため、南海トラフ地震は繰り返し発生します。
この南海トラフ沿いで起きる地震は、発生する地域により3つの地震に区分されています。
すなわち、四国沖から紀伊半島沖で発生する「南海地震」、紀伊半島から浜名湖にかけて発生する「東南海地震」、浜名湖から駿河湾にかけて発生する「東海地震」です。これらの地震は同じ南海トラフに連なることから、過去の事例からも互いに連動して起きることが知られています。
いずれの地震でも、陸側の跳ね上がったプレートにより海水が持ち上げられ、巨大津波が発生して被害を大きくすることが危惧されています。
ヨハネの黙示録16:18
そして、稲妻、さまざまな音、雷が起こり、また、大きな地震が起きた。それは、人間が地上に現れて以来、いまだかつてなかったほどの大地震であった。