防災の日
9月1日は、1923年(大正12年)に関東大震災が発生した日で、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあり、また、昭和34(1959)年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害を被ったことが契機となって、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、防災の日が創設されました。
今、問題となっている「南海トラフ地震」は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しています。前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています(防災士 谷口)。
「文明が進めば進むほど、災害は激烈さを増す」
「災害は忘れた頃にやって来る」で知られる寺田寅彦。「防災」という初めて
寺田寅彦(てらだ とらひこ)
1878年(明治11年)11月28日~1935年(昭和10年)12月31日)
物理学者、随筆家、俳人。高知県出身(出生地は東京市)。
漱石の門下生でもあり、吉村冬彦の筆名で作品を書いた。
その寺田がこんな言葉を残している。
「文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。そのおもなる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。」(「天災と国防」)
「災害とそれへの備えをたちまち忘れる人間の愚かさ」を指摘していることを確認しておかなければならない。
<簡単な防災のポイント>
1.物を整理する(断捨離)。
2.家具の上になるべく物を置かない。
3.家具や雑貨類の配置を変える。