心理的安全性(psychological safety)

神を信じているという名のもとに、傷のなめ合いをしている仲良しクラブの教会、そして、それをうまく利用している教団であってはならない。

心理的安全性という言葉がありますが、これは自分の意見や気持ちを安心して表現できる心の状態を言います。例えば、上司や同僚に他とは異なる意見を言ったとしても、それによって人間関係が破綻したり、相手から拒絶されたりすることはないと感じる心の状態を指します。組織において、この心理的安全性が高いと、意見の対立があってもチーム内で安心して業務等に専念できるのです。そして、心理的安全性が高い組織では、意見の対立があったとしても、生産性を向上させるための活発なコミュニケーションが常に出来ているのです。

従って、この心理的安全性は「仲良しクラブ」や「居心地が良い」などの状態とは異なります。

ぬるま湯組織(①緊張感がない、②目標への達成意識が低い、③意欲が低い、④人間関係が希薄 等々)では、居心地の良さを維持するため、または他者との対立を避けるために自分の意見を主張しなかったり、間違いをそのままにしておくような状態が生じるのです。

「KY(空気を読め)」や「忖度」という文化をもつ日本人は、間違っていると思いながらも、衝突を避けるために自分の意見主張を控える傾向があり、それにより生産性の低下やミスの発覚が遅れるなどの問題につながることが考えられます。

心理的安全性は、都合の良い仲良しクラブではなく、目的を達成するために忌憚なく意見交換ができる、目的意識の高い組織なのです。

心理的安全性